地域と患者さんと職員の幸せを支えられる医療機関を目指して。
CT・MRIについて
診療内容
放射線医学は放射線診断、核医学診断、放射線治療の3部門から構成されています。血管造影手技を治療に応用したIVR(インターベンショナル・ラデイオロジー)も含まれています
放射線診断は、X線写真、CT、MRI、血管造影検査、消化管造影検査、その他種々の造影検査など色々な手段を駆使して得られた画像から病気を診断します。
核医学診断は放射線を発生する物質(ラジオアイソトープ:RI)を検査に使って画像を作成し、病態を把握します。
春江病院の放射線科では、X線写真、CT(64列マルチデテクターCT)、MRI(平成28年6月から稼働した1.5テスラ 高磁場MRI)、消化管造影検査、胆管造影検査、腎尿路造影などの検査を実施して患者様の病気を見つけたり、程度を評価したりしています。
CT検査、MRI検査およびポータブルX線を除く胸部レントゲン検査のすべてを、専門の放射線診断医が主に検査直後、遅くとも翌診療日までに診断しています。
CT検査とは
CT検査(Computed Tomography:コンピュータ断層診断装置)は、X線を使って身体の断面を画像化する検査で、体内の様々な病巣を発見することができます。特に心臓、大動脈、気管支・肺などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部の病変については、優れた描出能が知られています。
当院のCT装置
患者さんは検査台に寝るとCT装置の短いトンネルにスライドします。このトンネルでは線源と検出器がリング状に向かい合って配置されていて、検査する体の周りを高速で回転して放射線データが得られます。これをコンピューターが体の輪切りの画像として描出したものがCT画像です。コンピューター処理により縦切り画像も見ることができます。
MRI検査とは
MRI検査は強い磁気と微小な電波の力により、人体内部の構造を鮮明に見ることができる最新の医療用画像診断装置です。全身各部位の画像診断に、とても役立ちます。
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脳梗塞
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脊椎ヘルニア圧迫骨折
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関節
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マンモ検査
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全身血管検査
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体幹部検査
当院のMRI装置
MRIは強力な磁石の力で体の中を調べます。放射線被曝の心配はありませんが、地磁気の3万倍という強い磁気が常にMRI検査室内で発生しています(1.5テスラとは15,000ガウスで、日本の地磁気は約0.5ガウスです)。体内・体外を問わず、金属の有無には厳重な注意が必用です。
尚、ピップエレキバン80 (800ガウス),130 (1300ガウス),190 (1900ガウス)で表しているのは磁石表面の磁気なので、MRI装置のトンネル(ガントリーといいます)内すべてが均一に15,000ガウスなのがいかに強い磁気なのかがわかります。MRI装置は電流から電磁石の原理で強力な磁場を発生しています。
放射線科について
1.スタッフ
医師(常勤1名/非常勤1名) 診療放射線技師(常勤9名) 受付事務 (非常勤1名)
2.業務内容
撮影検査業務 : | 一般撮影、ポータブル撮影、マンモグラフィ、胃透視、注腸 その他造影検査。 |
CT検査、MRI検査、骨塩定量検査。
術前、術中、術後のカメラ写真撮影。
手術室での外科用イメージ操作。
画像管理(PACS管理〈画像取り込み/書き込み等〉・病理等のカメラ写真管理)
機器の管理(故障や修理の対応・業者への連絡)
休日、当直業務
3.実 績
項 目 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 前年比 |
一般撮影 | 23,043 | 23,314 | 24,654 | 24,675 | 100.1% |
X線TV | 2,494 | 2,640 | 2,866 | 3,106 | 108.4% |
CT検査 | 7,451 | 7,405 | 8,082 | 7,833 | 96.9% |
MRI検査 | 3,827 | 3,938 | 4,141 | 4,238 | 102.3% |
マンモグラフィ | 1,484 | 1,493 | 1,819 | 1,705 | 93.7% |
骨塩定量 | 1,499 | 1,822 | 2,636 | 3,192 | 121.1% |
医師紹介
河村 泰孝[常勤]
職位: | 部長 |
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専門: | 画像診断 (中枢神経・胸部・ 腹部) |
■ 資格
- 医学博士
- 麻酔科標榜医
- 放射線専門医※
※放射線専門医として放射線診断専門医・核医学診断専門医・放射線治療専門医の各分野で放射線科専門医資格を取得。その後日本医学放射線学会評議員や放射線専門医会を辞し、放射線専門医更新を停止している。
- アメリカ心臓協会専門会
■ 所属学会
- 日本医学放射線学会
- 日本癌学会
- AHA;American Heart Association:アメリカ心臓協会
■ 略歴
1981年 | 京都大学卒業 |
1981年 | 京都大学医学部附属病院 核医学科 |
1981年 | 京都国立医療センター 内科/放射線科/麻酔科・ICU レジデント |
1985年 | 京都大学医学部 内科系大学院 |
1989年 | 福井大学医学部附属病院 放射線科 |
1991年 | Yale大学 放射線診断部/神経放射線 |
1994年 | 福井大学医学部附属病院 放射線科 准教授 |
2007年 | 亀田総合病院 放射線科 部長 |
2013年 | 安房地域医療センター 放射線科 部長 |
2016年 | 春江病院 放射線科 部長 |
安房地域医療センター 放射線科 顧問 |
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